本年度の見学会は終了いたしました。たくさんのご参加、誠にありがとうございました。
これまでの卒業論文では、「ロボットとの対話における感情認識の精度向上」や「教育現場でのロボット支援による学習効果の検証」など、多彩なテーマが取り上げられてきました。これらの論文タイトルをもとに作成したワードクラウドを掲載していますので、ぜひご覧ください。
人と並んで移動するロボットの視線の振る舞いのモデル化
ロボットとの発話権受け渡し課題における視線行動が排斥に関する基本的心理欲求にもたらす効果の検証
大学生におけるロボットとの長期的対話がアタッチメント形成に与える影響
Chatbotを用いた対話的な感謝の振り返りが幸福感と人生満足度に与える影響
感情表出の有無と興味・経験によるアンドロイドロボットの印象評価
慣性情報を用いた赤ちゃん型ロボットに対する高齢者の行動の認識
ロボットとの共同音楽制作によるリズム共鳴が子どもの向社会性に与える影響
ソーシャルロボットを用いた偶発的な言語学習環境の構築とそれらが及ぼす学習者への影響について
外部情報を使用した実践型英会話学習支援ロボットの効果検証
表情模倣システムの提案と有効性の検証
過去の会話履歴を参照するロボットとの会話がもたらす効果
ARを用いた聴者と聴覚障がい者が混在するグループ会話支援システム
議論におけるロボットの肯定的・否定的返答による受容性の違い
AIへの信頼感が情報の受け取り方に与える影響とそれに伴う探究心の変化に関する考察
バーチャルエージェントの感情を豊かにするセルフタッチ生成アルゴリズムの開発
Worldviewの反映が架空世界のキャラクターを演じるチャットボットに及ぼす影響の調査
ロボット歌唱時における、台数の違いが感動に与える効果について
大規模言語モデルによる感情推定とマルチモーダル表現を活用したアンドロイドの発話表現の効果検証
多人数会話での置いてけぼり状況における同境遇botの存在の効果
ロボットの笑いの有無とタイミングが人間のロボットへの心理的・物理的距離に与える影響の検証
他者との共通点に基づき関係構築を促すロボットの効果検証
二者の会話における支配度の変化に影響を与える相槌の探求
擬人性向上のためのロボットの言いよどみモデルの開発と評価
複数ロボットとのインタラクションにおけるSocial cueが排斥感にもたらす効果の検証
移動型ロボットの視線制御への活用に向けた人間の視線の分析
若い孤食者の食体験向上システムの提案 -VRが生み出す没入感に着目して
セルフハグをトリガーとする自己応援システムの開発とその評価
『だれでもひろちゃん』の構築―赤ちゃん型ロボットの個性変更機能の実装と評価―
ロボットとの会話が大学生の気分向上に与える影響の検討
ソーシャルロボティクス研究室では、学生が主体的に研究を進め、成長できる環境を提供しています。
3年生の間は、主にジョイント・リサーチ(必修科目)を中心に活動が行われます。複数の学生が協力し一つの研究テーマに取り組むことで、意見を交換しながら研究を深めていきます。また、秋学期にはソーシャルロボットに関する最新の論文を紹介し合う輪講を週1回程度行い、専門知識の幅を広げるとともに研究の方向性を見極める機会を設けています。3年生の終わりごろには各自の研究テーマを決定し、グループで研究を進めるか個人で取り組むかを選択します。
4年生になると研究はさらに本格化し、個人またはグループで週1回、30分程度のミーティングを実施し、進捗を報告しながら指導教員からのフィードバックを受けます。このプロセスを通じて学生は研究を着実に進め、課題解決に向けた方向性を明確にしていきます。
さらに、半年に1度研究室全体で集まり研究報告会を開催します。この報告会は各自の研究成果を共有し、他の学生との意見交換を通じて研究の質を高める機会となっています。他の研究から得られる新たな視点や発見も重要な学びの一環です。
研究で成果が得られた場合には、学会での発表や論文の投稿を積極的に推奨しています。これにより学生は自身の研究を外部に発信し、学術的な貢献を意識することができます。卒業研究を通じて社会に意義のある研究を行い、自身の成長とともに社会への影響を広げることを目指しています。
本研究室は、理化学研究所のガーディアンロボットプロジェクトチームやATRインタラクション科学研究所 と共同研究を行っています。このような外部機関との連携により、より実践的で高度な研究を行うことができ、貴重な経験を積むことができます。
本研究室は、京セラ株式会社 との共同研究を通じて、社員の方々のご要望に基づいたロボットの開発を行っています。社内で広報活動を行うロボットや、社員間のコミュニケーションを活性化させるロボットの設置を目的に、社員の皆様と本研究室の学生チームが密に連携し、議論を重ねてきました。実用的なロボットの開発から設置、そして現場での効果検証までを一貫して行うことのできる貴重な機会となっており、産学連携の新たな可能性を探る場ともなっています。
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